相澤謙一郎ブログ「22世紀にのこる ものつくりを志して!」

相澤謙一郎の理念  一、無から有を生みだす。 一、顧客の笑顔=商品の付加価値=利益 一、世のため人のためになる事をする。それ以外はしない。 一、変化を恐れない改革者であり続ける。 一、従業員はもとより、家族、親族、近隣住民を大切にし、彼等から信頼される企業となり、人となる。

2008年01月

呂蒙子明

呂蒙は中国後漢末(三国志の時代)の人物で、君主である孫策、孫権に仕えた呉の将軍です。蜀漢の関羽が守護する荊州を奪還し、関羽父子を討った事で知られる将軍です。

関羽は主君、劉備に対する忠義心や、「美髯公」と称された威風堂々たる風貌、一万騎に値すると云われた武勇にまつわる伝説も数知れず、まさに名将を超え、神格化された人物です。現在では商売の神として信仰され(算盤を発明したとも言われている)、世界中の中華街に関帝廟が建立されています。

義を貫いた関羽の生き様は、損得勘定や目先の儲けに移ろいがちな私達に多くの教えを説いています。無論、尊敬する武将の一人です。

関連する相澤謙一郎ブログ記事
<関帝廟>
http://aizawa.livedoor.biz/archives/50172192.html

その関羽を討った呂蒙ですから、三国志関連の創作物では悪人扱いされる事もあり、実際に呂蒙を嫌う方もいると聞いています。事実、小説などでは、関羽に呪い殺されたり、体中の穴と言う穴から血を噴出して絶命したと書かれている事もあります。

数々の三国志関連小説で、呂蒙をどのように扱うかは私の注目材料でもあります。

関羽を討った事だけが注視されがちな呂蒙ですが、彼の生き様はまさに男の中の男であり、名将と呼ばれるに相応しいと尊敬して止みません。

呂蒙は十代の頃より孫策に仕え、その武勇で功を重ね、孫策を継いだ孫権の代には重職に就くに至ります。以下の挿話は呉書に詳しいとの事ですが要約致します。

ある日、君主の孫権が武勇を誇る部下の呂蒙とショウ欽に学問を薦めます。他の重臣等から呂蒙等は武辺一辺倒の者で重職を任せるべきでない、という批判があったのかもしれません。事実、「呉の城下の阿蒙」と言う不名誉なあだ名がありました。

呂蒙は、「忙しいので本を読めるか不安です」と答えました。私が「忙しくて中国語の学習が進んでいません」と言う事にも似た、完全なる言い訳です。そして私自身、このような言い訳を其処彼処で耳にします。

きっと孫権は心を傷めたかもしれませんが、彼等をよくよく諭します。

1.経典や歴史書を暗唱し、学者になれと言っているわけではない。過去の事を知ってもらいたいのである。

2.時間が無いと言うが、君主(経営者)である私より時間が無いのだろうか。私は兄、孫策を継いで君主になった後は、三史や諸家の兵書を読み、とても参考になったと実感している。

3.呂蒙とショウ欽には素質があり、何より固い意思をもっているから、学習すると決意すれば必ずや身に付くはずなのに、それをしない理由があるだろうか。

4.何を学習したら良いか分からないなら、まず「孫子」「六韜」「左伝」「国語」「三史」を読みなさい。

5.孔子も「ひねもす食わず、よもすがら寝ずに思いを馳せても無益である。学ぶに越したことはない。」と仰っている。光武帝は戦争中でも書物を手放さなかった。曹操(同時代の君主)は年老いてから学問を好むようになったと言っている。なぜあなた達は学習しなくていいのか。

君主として、現代の経営にも通じる名言です。部下の心を溶かし、自分で実践して模範となり、部下の個性と才能を見抜き、やるべき事の方法を詳しく説き、具体例を挙げながら将来目指すべき方向を示唆しています。

呂蒙とショウ欽は学習する事を決意しました。そして孫権から受けた手厚い指導、いわば主君への恩を返すべく学習を進め、名将と呼ばれる将軍に成長するのです。

話はそれますが、以前、私は飲食店で仕事をしていました。その際、先輩から「120%満足頂ける仕事をしなさい」と教えられました。

お客様が100のサービスを求めていたら、120のサービスを提供する事で一見さんがもう一度お店に来て頂けるようになる。前回の120のサービスは、既にそのお客様には100になっている。だから更に20%増しのサービスをする。3度目にお店に足を運んで頂いた時は、そのお客様は常連さんとして扱う。港町の酒場のルールのようなもので、お客様もよくよくそれを知っているものです。

私は常々、こういう商売や生き方をしたいと考えています。

関連する相澤謙一郎ブログ記事
<相澤謙一郎の起業史 12[19歳 はじめての起業]>
http://aizawa.livedoor.biz/archives/51131114.html

さて学習に励み、武辺一辺倒の猛将から、知友兼備の名将と賞賛されるようになった呂蒙ですが、ある日、孫権軍の都督(軍隊を統括する将軍)であり、呂蒙の先輩でもある魯粛が「あなたは武勇だけでなく、知識もある。今となっては呉の城下の阿蒙とは呼べませんな」と呂蒙の肩を叩きながら話しました。

魯粛には、どこかで呂蒙をまだ認めていない節があったのかもしれません。

呂蒙は即座に答えます。
「武将(男)たる者は、別れて三日が経過すれば、よくよく目をこらして気持ちを新たに向き合うべきなのです。あなたが仰った事は、ぼんやりしていて自分の周辺に起ころうとしている事が分からなかった秦の穣公と同じではありませんか。」

以下、私なりの呂蒙の言葉の解釈です。

男たるもの一度別れれば、切磋琢磨し、次に出会う時はお互い如何に成長したのか、しっかりと見定めるものです。それがわずか三日であろうが同じ事です。私はいつもそのような心持ちでいますし、これは君主、孫権公からの教えでもあります。孫権軍の将軍であるあなたがそれでいいのでしょうか。

ましてや先輩であるあなたは、後輩ではあるものの、ライバルでもある私の事を心の底で侮ってはいませんでしたか。私はあなたに侮られるような男ではありません。(今日、このようにあなたに言ったからには)私は今後も必ず努力を続けます。

そのような痛烈な言葉と私は受け取っています。

そして呂蒙は続け様に、孫権軍との国境、荊州を守護する名将、関羽が孫権軍にとって脅威である事を説き、関羽を破る策略を魯粛に授けます。魯粛は感銘し、呂蒙を真の武将と認め、兄弟の契りを交わして別れました。

呂蒙が男なら、後輩から痛罵されながらも、それが忠言であると見抜き、またそれを認めた魯粛も男です。また呂蒙がかねてより、魯粛を兄のように敬慕していたからこその忠言で、魯粛はそれに値する多くの軍功を上げている名将でもあったのです。

後年、魯粛没後、呂蒙は後任として孫権軍の都督となり、関羽を討った事は前述の通りです。

そして二つの故事成語が生まれました。

「呉下の阿蒙」:学問の無い人間や、いつまでも進歩しない人間。
「士、別れて三日、刮目してあい待すべし
(士、別れて三日なれば即ち更に刮目して相待つ)」:
事態の変化を常に敏感にとらえ、いつまでも同じ先入観で(相手を)見てはならない。

現代にも通じる名言です。
私は何時からか、この言葉を座右の銘とするようになりました。将来、私の考え方は変わるかもしれませんが、忘れてはならない言葉です。

関連する相澤謙一郎ブログ記事
<年賀のご挨拶>
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数年前から書きたかった事を、やっと書く事ができました。まだまだ呉下の阿蒙です。

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平成20年3月期 第3四半期財務・業績の概況

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ハンドボール日本代表応援宣言!

ハンドボール北京五輪アジア予選がやり直されるという事で、日本ではハンドボールが盛り上がってます。因みにハンドボールを漢字表記すると送球となりますが、中国では手球といいます。
[S席秒殺 ハンド男子サザン並み大ヒット]
http://daily.jp/general/2008/01/26/0000814038.shtml
ハンドボール日本代表はオリンピックに久しく出場できておりません。男子は20年ぶり、女子は32年ぶりとなる五輪出場をかけた決戦に向けて、元ハンドボーラーとして応援していきます!

激しい攻防、強力な速攻、ゲームを左右する選手交代(回数に制限がないため、攻守の入れ替えで選手が変わる事もあります。)、豪快なロングシュート、鋭いフェイント、華麗なパスワークなど、ハンドボールの魅力をぜひ味わってください。

頑張れ!ハンドボール日本代表!

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<ハンドボール五輪出場ならず>
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無間道

無間とは地獄の中の地獄、阿鼻地獄を指し、無間道とは永遠に助からない、終わりの無い地獄道。週末、上海の兄貴分の「絶対」付きのおすすめ映画、無間道を見ました。
インファナル・アフェア

見終わった時、既に続編の購入を決めていました。映画のような社会と我々の生活は無縁ですが、生き様を見せるという事は共通です。私には私のやり方や考え方があります。それが生き様です。

願わくば自分の生き様が、正しく世のためになる事であれば幸いです。そういう人間になれるように、毎日頑張り続けなければならないのです。

[インファナル・アフェア(無間道)OFFICIAL SITE]
http://www.infernal.jp/index_top.shtml

AMY WINEHOUSEのI Told You I Was Trouble

既に知る人ぞ知るシンガーAMY WINEHOUSEのDVDを少し前に購入。数年ぶりにお気に入りシンガーを見つけました。
I Told You I Was Trouble

彼女の個性は勿論の事、バンドの演奏、グルーヴ感、ビジュアル、選曲、舞台装置など全てカッコイイです。特に度肝を抜かれたのは、「MONKEY MAN」。

伝説的2トーン・スカバンドThe Specialsもリリースしている「MONKEY MAN」は、言わずと知れたスカの定番。完璧かつ強烈なThe Specialsのグルーヴを知るミュージシャンなら、絶対コピーしたくない曲。そんな曲を自分のものにしてるAMYの誇らしげな素振りが、かわいらしいです。
Specials

そもそも2トーンとは、白と黒。2トーン・バンドとは人種の壁を越えた音楽・バンドという事です。ブルースの世界だったら3コードさえ知っていれば、世界中のブルースマンとジャムセッションができるわけです。

AMYのバンドはリズム隊、コーラスが黒人中心、管楽器が白人中心のバンド。つまり「MONKEY MAN」は彼女のバンドにぴったりの曲なのです。
Back to Black

こんなシンガーに出会ったら、もう一度音楽をやる事でしょう。カッコイイ演奏してみせます。

元旦は結婚式。恭喜恭喜!

エダ結婚式2008年元旦は、創刊メンバーの一人でデザイナーとして活躍している社員の結婚式に招待頂きました。上海ではじめて結婚式に招待され、なおかつスピーチもさせて頂く事となり光栄の限りです。

中国の結婚式は日本ほど式次第が明確でなく(座席表もないので、自分で席を探します。)、いたっておおらかな雰囲気なので、いつスピーチするか呼ばれるまで分からないという緊張感を味わう事ができます。

緊張を誤魔化すため、ビールをおかわりしていると、司会者から「相澤先生!」と呼ばれ、同じ席の社員の皆に「相澤さん行って!行って!」と追われる次第です。
エダ結婚式にてスピーチ中の相澤

名家の息女とだけあり、200名以上のお歴々の前でのスピーチは緊張の限りでしたが、武士道精神で何とか緊張を押し殺し、スピーチと乾杯の大役(乾杯のおいしい所は、なぜか中国人司会者に横取りされました。)を果たすことができました。

滞りなく式が終わり(中国式で社員達と途中退席)、スピーチが私と両家のご両親だけだと分かり、改めて大役を任せてくれた社員の心意気に感謝しています。

エダ小姐和李先生、結婚、恭喜恭喜!在幸福!

龍華寺にて年越し

龍華寺 門三国時代、呉の君主孫権によって建立されたと言われる古刹、龍華寺で年を越しました。龍華寺では除夜の鐘を撞く事ができます。谷中で除夜の鐘を撞く正月がここ数年続いたので、これも何かの縁と、足を伸ばす事にしました。

鐘撞きはあまりの混雑と、有料でなおかつ入場料200元(通常料金の20倍)、鐘撞き料が300元程度と高額だったため、止める事にしました。

両耳をつんざく爆竹、激しい爆裂音を発する花火、振りかざされる線香と火龍の如く華々しい上海の正月を味わうことができました。
龍華塔

関連する相澤謙一郎ブログ記事
<千手観音>
http://aizawa.livedoor.biz/archives/51437301.html
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お知らせ
1.記載されている内容は、株式会社ぱど、ならびにぱど関連会社の考え方ではなく、あくまで相澤謙一郎の個人的見解によるものです。なお相澤謙一郎は2008年6月30日をもって株式会社ぱどを退職しております。

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