ここ数日の残酷な事件の報道を見聞きし、以前、読んだ中国歴史小説の君主の言葉を思い出しました。「暴にあっては義を以って応える」というような一説でしたが、詳細は思い出せません。

状況は異なりますが、蒋介石の言葉に「日本の非道は非道として、暴に報いるに暴を以ってせず」という言葉がございます。報復は報復を呼び、怨みは怨みを生むのです。国家間戦争と個々人の確執は、規模に差はあれど、原理原則は変わらないのではないでしょうか。

「人の怨みほど怖いものはない」と言いますが、誰だって怨まれるより、親しくされたいし、応援されたいし、愛されたいでしょう。古いと言われるかもしれませんが、私は「義」をもって人と接するべきだと、自戒の念も込めて強く思います。