相澤謙一郎ブログ「22世紀にのこる ものつくりを志して!」

相澤謙一郎の理念  一、無から有を生みだす。 一、顧客の笑顔=商品の付加価値=利益 一、世のため人のためになる事をする。それ以外はしない。 一、変化を恐れない改革者であり続ける。 一、従業員はもとより、家族、親族、近隣住民を大切にし、彼等から信頼される企業となり、人となる。

WACC

ファイナンス漬け

ファイナンスを学習中の小生であるが、今週末はファイナンス漬け。

ようやくNPV(net present value)の算出の仕方が胎に落ちつつある。
    n
NPV= Σ FCFn/(1+r)n
    n=0
NPVの算出にはFCF(フリーキャッシュフロー)、割引率、期間の三つの要素が必要。

FCF=営業利益(1-税率)+減価償却−投資−△WC(運転資本)

割引率は、企業価値をDCF法で算出する際は、WACC(weighted average cost of capital=加重平均資本コスト)を用いる。

WACC=D/D+E ROD(1−t)+ E/D+E ROE

WACCを算出する手順
・現状のβeをアンレバー化
・レバレッジを修正
・株主資本コストROEを算出
・負債コストRODを算出

期間は業態により異なるが、実現可能性も鑑みた上、もっとも説得力を持つ期間を設定する。現実的なところで言うと3〜10年の範囲内だろう。

割引率からフリーキャッシュフローの現在価値を算出。残存価値を加えてNPVを算出する。
NPV>0の投資を実行すると企業価値は増大する。
NPV<0の投資を実行すると企業価値は低下する。
       n
企業価値=Σ  FCFp/(1+WACC)p
       p=1

備忘録まで。

マイクロファイナンス

日経新聞国際面のマイクロファイナンスの記事に興味を持った。

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マイクロファイナンス
貧困層に小口の資金を無担保で融資する金融サービス。借りた資金で利用者が事業を始めれば現金収入の増加を期待できるため、貧困層の生活水準を高める機能を持つ。(2010年2月22日、日経新聞より)

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貧困は犯罪の温床につながる側面があり、そもそも貧困を望む人は少ない。そういった意味では、マイクロファイナンスは社会的意義のあるサービスである。一方、銀行より高い金利が問題になっているという。

日経新聞によると金利は年率20~40%とのこと。資本コストの高い負債だといえよう。したがって加重平均資本コスト(Weighted Average Cost of Capital)の上昇につながる。

債権者の立場からすると期待収益率の高い案件といえる。つまりマーケットリスクプレミアムが高いということである。

リスクという観点からは期待収益率の高さは理解できる。一方、企業(債務者)がそれだけの収益率を実現できるか不安が残るのではないだろうか。

マイクロファイナンス会社は、企業が高い確率で期待している収益をあげることができる事業の基盤や箱も用意すべきではないだろうか。例えば、生産拠点のインフラを債権者側が用意し、企業側がその拠点の区画の一部を借りて事業を営むといった具合だ。

マイクロファイナンス会社と企業側の正のスパイラルが起きる仕組みを作ってみたいものだ。
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1.記載されている内容は、株式会社ぱど、ならびにぱど関連会社の考え方ではなく、あくまで相澤謙一郎の個人的見解によるものです。なお相澤謙一郎は2008年6月30日をもって株式会社ぱどを退職しております。

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