ある証券会社の方からネット広告代理店の5F(Five Forces Model)について伺う機会がありました。

○新規参入業者への脅威[高]

○代替製品の脅威[低]

○供給業者(仕入先)との交渉力[中]

○買い手(顧客)との交渉力[高]

○既存業者間の自社との競合[高]

という事でした。

概ね納得感があります。

個人的な雑感として、ネット広告市場が成長期から成熟期にシフトする中、代理店の売り物が一極化している印象があります。

普通広告枠、検索連動型広告とも大手メディア、大手サービスに紐付く商材で、代理店がこぞって同じ商材をマージンを削りながら売りさばいている光景を見かけます。

伝統的なマス広告同様、大手広告代理店による仕入れ力による差別化、規模の経済性が効く商売になったということでしょう。

ネット広告の売上高も、広告代理店最大手電通殿の関連会社であるオプト殿がサイバーエージェント殿を抜き、トップに立ったといいます。

大手広告代理店の強みである仕入れ力や、いずれも高度な広告の営業力、ノウハウ、制作力がネット広告代理店=ベンチャー企業というイメージを払拭するかもしれません。

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<経済産業省 ベンチャー企業の経営危機データベース>
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