二年に一度の横須賀走水の祭。
実家を建て直すため、今年が生まれ育った家で過ごす最期の祭り。

幼少の頃は好きだった祭りだが、青年期を迎えるとこの田舎の漁師町の荒々しく騒々しい村落全体を巻き込んだお祭り騒ぎが好きではなくなった。なんでこんな熱狂するのか、子供ながらに不可解だった。

大人になってみると、やはり望郷の念に駆られるのか、懐かしくもあり、勝手なもので「昔のが迫力があったな」などと評したりして案外嫌いではなくなったようだ。

昼間は大山車と小ぶりな山車が市中を廻る。神輿は走水神社の方が担ぎ、市中を巡回。

港に奉納され、船で回遊後、再び水あげされ、そこからは走水の担ぎ手に神輿が渡る。

担ぎ手が海に飛び込み、神輿を船から引き上げるシーンが第一の見所。

山車.jpg神輿を海からあげる.jpg










伝統の振り.jpg走水神社前.jpg「オイサッホラサッ」の掛け声と、「ヨイイーイ」の喚声とともに、神輿をこれでもかとばかり大きく左右に振るのが走水の伝統。

これは二年に一度の祭を実際に見て貰うしか説明の仕様が無い。
青年期からは参加しなくなり、地域のコミュニティから離脱した私だが、今となれば故郷の伝統をいつまでも伝承して貰いたいものだと思う。勝手な男だ。