完璧=パーフェクト、100%というイメージであるが故事を辿ると一概にそうは言えない。
完璧とは中国戦国時代(紀元前280年代)の趙の名外交官、リン・ショウジョの故事から成る言葉だ。
時の大国、秦国の圧迫を受けていた趙国は、趙が持つ天下の名宝「和氏(かし)の壁」と秦の城、15城を交換したいと提案される。しかし秦王、昭王はそもそも城を譲渡すつもりはなく、「和氏の壁」を手に入れれば約束を破棄し、「和氏の壁」を渡さなければ趙に全面戦争をしかける腹であった。
この危急存亡のピンチに立ち上がったのが、リン・ショウジョだ。彼はこの難しい外交を趙王、恵文王に一任される。
リン・ショウジョは「和氏の壁」を昭王に一度は渡すが、昭王の腹の底を見抜くと「壁には瑕がございます。教えましょう。」と壁と取り戻すや否や、柱に走ると、それを背にして、怒髪を逆立て、昭王の陰謀に凄まじい罵声を浴びせ、「和氏の壁」ごと自らの頭とともに砕こうとした。
「和氏の壁」を砕かれては元も子もない昭王は、非礼を詫び、城の譲渡を再度、確約するが、外交中、密かにリン・ショウジョは国許に「和氏の壁」を戻してしまう。
今度は、昭王との約定を破ったリン・ショウジョであったが、昭王にかつて秦が一度たりとも約定を守った事がない事、国力の差を持って不当な外交をする非礼を切々と説く。しかしながら、昭王との約定を破った非礼は自らにあるとして、釜茹での刑を懇願する。
リン・ショウジョの覚悟に感服したのか、彼を誅殺する無益を悟ったのか、昭王は彼に手厚くもてなし帰国させる。
このエピソードから「和氏の壁」は「連城の壁」とも呼ばれ、また趙ではリン・ショウジョのこの功を称えて彼を「完璧の使者」と呼ぶようになった。
今日の完璧の由来である。
冒頭の戻るが、完璧とはパーフェクト、100%を結果として達成したという事で、そもそもは死を賭しても目標を達成するという覚悟、志を指すのである。
広告営業マンとして、社を代表して広告主様と商談する訳だから「完璧の使者」を目指したい!
司馬遷―史記の世界
完璧とは中国戦国時代(紀元前280年代)の趙の名外交官、リン・ショウジョの故事から成る言葉だ。
時の大国、秦国の圧迫を受けていた趙国は、趙が持つ天下の名宝「和氏(かし)の壁」と秦の城、15城を交換したいと提案される。しかし秦王、昭王はそもそも城を譲渡すつもりはなく、「和氏の壁」を手に入れれば約束を破棄し、「和氏の壁」を渡さなければ趙に全面戦争をしかける腹であった。
この危急存亡のピンチに立ち上がったのが、リン・ショウジョだ。彼はこの難しい外交を趙王、恵文王に一任される。
リン・ショウジョは「和氏の壁」を昭王に一度は渡すが、昭王の腹の底を見抜くと「壁には瑕がございます。教えましょう。」と壁と取り戻すや否や、柱に走ると、それを背にして、怒髪を逆立て、昭王の陰謀に凄まじい罵声を浴びせ、「和氏の壁」ごと自らの頭とともに砕こうとした。
「和氏の壁」を砕かれては元も子もない昭王は、非礼を詫び、城の譲渡を再度、確約するが、外交中、密かにリン・ショウジョは国許に「和氏の壁」を戻してしまう。
今度は、昭王との約定を破ったリン・ショウジョであったが、昭王にかつて秦が一度たりとも約定を守った事がない事、国力の差を持って不当な外交をする非礼を切々と説く。しかしながら、昭王との約定を破った非礼は自らにあるとして、釜茹での刑を懇願する。
リン・ショウジョの覚悟に感服したのか、彼を誅殺する無益を悟ったのか、昭王は彼に手厚くもてなし帰国させる。
このエピソードから「和氏の壁」は「連城の壁」とも呼ばれ、また趙ではリン・ショウジョのこの功を称えて彼を「完璧の使者」と呼ぶようになった。
今日の完璧の由来である。
冒頭の戻るが、完璧とはパーフェクト、100%を結果として達成したという事で、そもそもは死を賭しても目標を達成するという覚悟、志を指すのである。
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司馬遷―史記の世界