学生時代、一般教育で歴史学を履修していた。その時の教授、武光先生の著書に「名字と日本人」がある。

自分という人間のルーツが何なのか、先祖はどこからきたのか、多くの方が興味を持つ分野を名字をヒントに探る手立てが分かりやすく書かれている。

己を知るためにもおすすめの一冊だ。

名字と日本人―先祖からのメッセージ


参考までに「鈴木」さんが多いわけを本文引用すると
「鈴木」は古くは「すすき」とよまれた。収穫して山のように積んだ稲の中に一本の棒または竹を立てる。その木から神が下りてきて寝ている稲穂に稲魂をうえる。そのような神聖な木が「すすき」とよばれ、稲穂を積んだものも「すすき」とされた。熊野神社の神官は穂積氏であったが、かれらは中世に「穂積」が「すすき」とよばれるようになると「鈴木」を名字にした。中世に熊野大社は各地に山伏を送って意欲的に布教した。その分社をまつるようになった武士は名字を鈴木に改め、支配下の農民に自分と同じ名字を与えた。