先日、ある上場企業の創業者からIPOに向けての資本政策と、その当時の劇的な挿話や苦労話について話を聞く機会があった。

私もかつて、経営者の端くれとして飲食店を経営し、結果として2店舗の経営破たんを経験し手痛い目にあったが、今でも起業への意欲は確固たるものがある。

[横須賀のドブ板と、葉山の木庭葉で商売してました。こんな町です↓]
横須賀Dブルース

そんな個人的背景もあり、その方の実体験に基づく話は、感動的ですらあり、とても勉強になった。

まず、企業理念、事業規模、IPOを目指すのか否か、資本政策などあらゆる経営判断が必要なのだが、やはり一番大切なのは、経営者個人の人となりだと痛感させられた。

事業自体が社会貢献に繋がっている事は大前提として、幾ら儲かっていようが、どれだけ大きい金を動かそうが、大切なのは、両親やご老人を敬う事、妻や子供を守る事、卑屈にならないで人を尊敬できる事、嘘をつかない事、そういう人としての当たり前の人格が備わっていなければ全て意味が無いと思う。


決してIPOを否定する訳ではない。


ただ創業者や一部の経営陣、資本を入れている企業の利益創出のためだけのIPOは、既に市場でも否定的だが、目指すべきではないと私は考える。

また資本政策に関しても、慎重に時に大胆に判断をするわけだが、株は商売人にとっては生命線であり、魂のようなもの。これが原点。だから、自己資本で企業したならば、安易な資本提携や増資に伴う第三者割り当てなどは断固、断る位の覚悟があってもいいのではないか。

事業をやめて、早3年。

欲求不満は、最たるモチベーションの源泉だ。

そろそろ動きたい。