「北海道ではない北の果てにいる日本人の空手家から秘伝書を譲り受けてくれ」との父の遺言を受けて、その子息らの一族13人のシンガポール人が「秘伝書」を持つ日本人を探すため来日していた。
命がけの探索だったのだろう、道中、白神山地で遭難するなどのトラブルもあったが、遂に目的の空手家を探し出し、気の流れの「波動」を自在に操るという空拳法道の極意が記された「秘伝書」の存在を確認したとの事。

空手家とされる武道家は「秘伝書」は譲れないが、空拳法道の認定書を送るとの事で一族の快諾を得たそうだ。一族の方々も感涙に咽ぶ事だろう。

父の遺言のため危険を顧みず、はるばる日本の東北山地を旅した勇敢且つ、愛情溢れる若者と一族に敬意を表すととも、近年稀に見る美談に感動した。

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シンガポール人が探した「秘伝書」あった[日刊スポーツ]
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20060413-18366.html

親孝行の、「孝」は儒教における重要な徳目の一つで親によく従うことを意味する。シンガポールは儒教思想の影響が大きいと言われるが、今回の美談もそういった社会的土壌から生れたのかもしれない。